【現役准看護師】皮膚科看護師は辛い?忙しい?それでもおすすめする理由

▶︎ns
学生
学生

准看護師を卒業したら就職先どこにしようか迷ってます。

ななし
ななし

選択肢のひとつに皮膚科をいれてみるのはどう?

学生
学生

皮膚科って忙しくて大変そう

ななし
ななし

入院施設があったり、手術はしなかったり、個人クリニックと大きい総合病院では仕事の内容は違ったりするんだけど、今回はわたしが皮膚科をおすすめする理由をお伝えするね!

准看護師でも皮膚科で働ける?

答えは「YES」です。ただし、皮膚科に限らず大きな病院によっては正看護師を優先的に採用する傾向があるので希望する病院によっては働けない可能性もあります。

しかし個人クリニックでは、比較的准看護師でも積極的に採用してくれるケースが多いので、視野を広げられるのであれば問題なく働くことができます。

皮膚科看護師は辛い?忙しい?

外来の皮膚科は忙しいです。基本的に患者さんが途切れることはありません。

皮膚科は、新生児から高齢者まで頭から爪先まで広範囲な問題に対応しなければいけません。

見ためで判別できる皮膚炎だけの診察にとどまらず、ケガの処置、皮膚の腫瘍摘出手術の介助についたり、覚えなければいけないことはたくさんあります。

また、患者さんのエモーショナルな苦痛や不安に寄り添っていかなければなりません。どんなに治療を試しても改善がみられなかったり、長期間にわたる治療になることもあります。

そのため、患者さんだけではなく看護師の辛く感情的な負担も大きいことは事実です。

皮膚科看護師がマイナスなイメージの理由

・検査の種類が多くて覚えられなさそう

・感染症を取り扱うことが多いから不安が大きい

・長時間立ちっぱなしで疲れそう

皮膚科看護師はとにかく問診を大切にし、検査の必要性を確認します。

▶︎いつからどんな症状がどこの部位に出ているのか

▶︎疼痛や掻痒感の有無

▶︎現在他院で服用している薬の確認

ざっくりとわけるとこんな感じですが、ここから白癬の検査などが必要になってくれば診察前に検査をします。検査は白癬菌はくせんきんや、癜風菌でんぷうきん疥癬かいせん培養ばいよう単純疱疹たんじゅんほうしん帯状疱疹たいじょうほうしんなどがあります。

病院によっては看護師ではなく、医師が行うところもあります。

また、一日中立ちっぱなしの仕事なうえに、患者さんを移乗したりするので腰や足への負担も大きいです。そして検査をしたり処置をしたり、手術の介助についたりと基本的には一日中動き回っています。

学生
学生

皮膚科はケガとかで血液を触ることが多そうだから感染症とかが不安です

ななし
ななし

もちろんどこの科でもそうだと思うけど、

血液や汚染物を扱うときは手袋を忘れないでね。

問診時には必ず既往歴も確認しよう

ウイルス性のイボや白癬菌はくせんきんは直接触れてしまっても

手洗いをすればうつる心配はないんだよ!

皮膚科の看護師をするメリットは?

「辛い」「覚えることが多くて忙しい」と思われてしまう皮膚科。

でも、それだけではないんです。

ここでは、皮膚科の看護師として働くメリットをご紹介します。

こんなに忙しくて覚えることもたくさんあるのにそれでも皮膚科がいい理由

見た目でわかる疾患もあるので人の相談に乗りやすい

・アトピー性皮膚炎やニキビのケアの方法

・簡単なケガの手当てのやり方

家族や友人から相談を受けたとき、専門的な知識と経験でアドバイスができるようになります。

他科的疾患と関連づけて勉強できるので知識が豊富になる

皮膚科はただ皮膚炎の治療をするだけではありません。

治らない皮膚炎が体の内側(内臓)からきているものではないかどうかの採血をする

薬疹を疑い現在内服してる薬の作用や、既往歴との関連性を調べる

これらを行っていくので、他科の疾患についても圧倒的に知識量が増えます。

治っていく過程を目で見て感じることができる喜び

わたしが皮膚科で働くことをおすすめする一番の理由としては、患者さんと一緒に治っていく過程を喜べることです。

内科的な疾患になると、痛みやしんどさはどうしても寄り添うことに限界がありますが、頑固なニキビや繰り返すアトピーが目に見えて少しずつよくなっていることを肌で実感できるのは本当に嬉しいものです。

「ありがとう」と伝えあえること

これは医療従事者に共通して言えることだとは思いますが、皮膚科の立場でお伝えすると

「治っていくのが実感できて嬉しい」

「つらい痒みから解放されて日常生活の支障がなくなった」

「水虫で厚くなってしまった爪を自分で切ることができなかったからケアしてくれて助かった」

「イボがどんどん増えてきて人の目が気になっていたから処置してもらえてよかった」

このような言葉をいただけることがすごく多いです。

そして、脱毛症や白斑など他人の視線が気になり外出が億劫になったり病院に来ることすらためらわれている方もいらっしゃいます。そのときに「勇気をだしてくれてありがとう」「一緒に治していきましょう」とお伝えするのです。

学生
学生

皮膚科って覚えないといけないこともたくさんあるけど

それ以上に得られるものがたくさんあるんですね!

ななし
ななし

皮膚科だけじゃなく、医療従事者は命をあずかるお仕事だから

大変で忙しいのはどこも同じだと思う。

辛くてしんどくてやめたいと思うときもあるけど、

患者さんの笑顔が見れなくなるのは最大のデメリットなんだよね。

終わりに

皮膚科という仕事を8年間してきて思うのは、専門的になればなるほど見たことのない疾患が増えていくことです。皮膚科は辛くて忙しいと思われるのもその通りだと思います。今でも、患者さんの病態を目の当たりにするたびにこの疾患はなんだろうと勉強させられる日々です。

皮膚という目に見えてしまう病気は、患者さんの身体面だけではなく精神的負担もかなり大きいのが事実です。体と心の両側面からのアプローチも大事になってきます。

新しい薬や治療法が日々開発されていて、覚えなければいけないものが本当に山のようにありますが、患者さんに直接寄り添えることのできる職業であることは間違いありません。

辛いことも忙しいときももちろんありますが、それ以上に働いて感じるメリットはたくさんあります。

ぜひ“皮膚科”という選択肢を、検討してみてはいかがでしょうか?

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